特集 妊娠に影響する感染症の最新知識
10.サイトメガロウイルス感染症
森内 浩幸
1
H. Moriuchi
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学(教授)
pp.709-715
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002614
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先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症はわが国でも年間800人くらいが発症していると推定され,疾病負荷は大きい。近年,確定診断法(生後21日以内の尿検体を用いた核酸増幅法)や治療法(バルガンシクロビル6カ月投与)が保険収載され,診療上大きな進歩がみられている。治療が必要な症例を見逃さないために,妊婦・胎児・新生児の感染が疑われる徴候を見逃さないようにすべきで,その1つとして新生児聴覚スクリーニングrefer児へのCMV検査をぜひ実施してほしい。
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