特集 生殖医療の保険適用の実際Ⅱ
各論
臨床現場で経験した具体的な課題1
竹島 和美
1
,
山﨑 裕行
1
,
加藤 恵一
1
K. Takeshima
1
,
H. Yamasaki
1
,
K. Kato
1
1加藤レディスクリニック
pp.581-584
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002577
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生殖医療の保険適用化は,金銭面・社会面において治療を希望する患者への福音となった。しかしながら,とりわけ複雑に細分化された生殖補助医療(ART)に関してはすべてが保険収載されているわけではなく,これまでと同等の治療が提供できずに苦慮する場面にも遭遇する。現時点で保険収載されていない配偶子凍結や着床前胚遺伝学的検査,また一部の排卵誘発にかかわる薬剤や検査についてはエビデンスを蓄積して,今後の診療報酬改定において保険収載されることを期待しつつ,よりよい治療が効率的に行えるよう努めていきたい。
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