今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために
配偶子保存法の周辺技術
悪性腫瘍患者への低刺激法による採卵
山﨑 裕行
1
,
加藤 恵一
1
1加藤レディスクリニック
pp.479-486
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209404
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●ホルモン感受性を有するがんの場合,手術前までは排卵誘発薬を使用しない自然周期での採卵を基本とする.
●術前化学療法が必要な場合は化学療法開始前,手術後に補助療法が必要な場合には化学療法あるいはホルモン療法開始前までを治療期間として低刺激法による採卵を試みる.
●ホルモン感受性を有しないがんの場合には,化学療法開始前までに低刺激(時にFSH製剤も加えた)による排卵誘発を試みるが,採卵の目的のため補助療法の開始時期を遅らせることはしない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.