症例
腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に発生した多発parasitic myomaの1例
岩﨑 雅宏
1
,
幅田 周太朗
1
,
野藤 五沙
1
,
松浦 基樹
1
,
玉手 雅人
1
,
齋藤 豪
1
M. Iwasaki
1
,
S. Habata
1
,
K. Nofuji
1
,
M. Matsuura
1
,
M. Tamate
1
,
T. Saito
1
1札幌医科大学婦人科
pp.533-536
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002559
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Parasitic myomaは,筋腫が子宮と遊離した状態で他の臓器からの栄養血管を得て生着する疾患である。症例はモルセレーターを用いた腹腔鏡下子宮筋腫核出術既往がある47歳女性で,子宮筋腫の増大を認めたため腹式単純子宮全摘出術を施行した際,多発性の子宮と連続性のない筋腫parasitic myomaを認めた。モルセレーターを用いた腹腔鏡下子宮全摘出術や腹腔鏡下子宮筋腫核出術ではparasitic myomaを予防するため,組織飛散防止回収袋を用いた回収や十分な腹腔内洗浄を心がける必要がある。
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