特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅰ.低侵襲手術
良性
8.腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)
子安 保喜
1
Koyasu Yasuki
1
1四谷メディカルキューブウィメンズセンター
pp.1252-1267
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000621
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮筋腫は成人女性の3~4人に1人に認められ,症状を有する子宮筋腫に対する治療法は外科治療が主となる。挙児希望例や子宮温存希望例に対しては筋腫核出術が行われるが,最近では低侵襲で子宮温存を希望する患者が増加してきている。一方,婦人科領域においても手術器具の開発・改良や術者の手技・手法の習熟により腹腔鏡下手術の適応は拡大してきており,筋腫核出術も腹腔鏡下に広く行われるようになってきた。そのなかでも一部の操作をハンドアシストで行うLAMの導入により,従来の開腹術を選択せざるをえなかった症例にも低侵襲手術を提供することが可能となった。本稿では,筆者らが現在施行しているLAMの実際を紹介するとともに,適応拡大をめざした術式の工夫や限界についても解説したい。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.