特集 各種診療ガイドラインにみる挙児希望女性の合併症・併存疾患の取り扱い―プレコンセプションから妊娠・出産まで―
7.腎・泌尿器疾患
金川 武司
1
T. Kanagawa
1
1国立循環器病研究センター産婦人科(医長)
pp.375-379
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002520
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腎・泌尿器疾患のなかでも,慢性腎臓病は適切なプレコンセプションカウンセリングや妊娠管理が重要である。具体的には,プレコンセプションカウンセリングや妊娠初期では,腎機能の評価と高血圧の有無を確認し,予測される経過と管理方針,投薬内容の見直し,妊娠による腎機能の予後を説明することにより,リスクの認識を共有することである。また,妊娠中は,腎機能障害の程度や妊娠合併症の発症に注意をはらった管理が中心になる。さらに,産後は,授乳中でも使用できる腎疾患関連薬による治療の継続,次回妊娠に向けての指導がポイントになる。
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