特集 各種診療ガイドラインにみる挙児希望女性の合併症・併存疾患の取り扱い―プレコンセプションから妊娠・出産まで―
6.消化器疾患
宮越 敬
1
K. Miyakoshi
1
1社会福祉法人聖母会聖母病院(病院長,産婦人科)
pp.371-374
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002519
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
炎症性腸疾患(IBD)・B型肝炎(HBV)・C型肝炎(HCV)罹病女性について,明確な妊娠許可条件は定められていないが,病状が安定したいわゆる「寛解状態」の妊娠成立が望ましい。IBDでは病状の評価と治療の継続が,HBV・HCVキャリアでは適切な母子感染予防策の実施が周産期管理のポイントである。患者の不安を最小限とし治療に関するアドヒアランスを高めるためにも,これらの疾患では診療科間の連携を密にし正確な情報共有を図ることが重要である。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.