病歴のとりかた
腎泌尿器疾患
赤坂 裕
1
1昭和大泌尿器科
pp.651-654
発行日 1968年5月10日
Published Date 1968/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202226
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現在泌尿器科で主として取り扱う疾患は,泌尿器系(腎,尿管,膀胱,尿道)の外科的疾患と男性性器系(睾丸,副睾丸,前立腺,精嚢腺)の疾患である。従来内科的疾患として診療されてきた腎盂腎炎,および副腎その他の内分泌系異常による疾患もしだいに泌尿器科で取り扱うもののうちにはいつてきているが,本稿では一応それらは割愛することとする。
通常泌尿器科疾患を有する患者は一般臨床医を訪れ,その後にわれわれのところへ紹介または精査依頼でくる者が多いので,最初に患者に接する医師にすみやかに診断あるいは見当をつけてもらうことが望ましいということができる。したがつて病歴をとるにあたつては泌尿器科疾患を有する患者の主訴のおもなものは何か,主訴と疾患とのつながりはどうか,などを念頭において問診を行なうことが肝要である。
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