症例
1年半後の検診でレボノルゲストレル放出子宮内システムの筋層内迷入を認めた1例
坂中 都子
1
,
築比地 彩香
1
,
堀部 太希
1
,
永井 優子
1
,
市川 良太
1
,
新井 ゆう子
1
,
西田 正人
1
M. Sakanaka
1
,
A. Tsuihiji
1
,
T. Horibe
1
,
Y. Nagai
1
,
R. Ichikawa
1
,
Y. Arai
1
,
M. Nishida
1
1国立病院機構霞ヶ浦医療センター産婦人科
pp.103-106
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002442
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37歳,10妊9産,妊娠38週2日に第9子を分娩された。産後2カ月後,月経困難症の適応で,前医でレボノルゲストレル放出子宮内避妊システム(LNG-IUS)が挿入された。挿入後1年半後の検診の際は,月経量は少なく,月経痛もなく,無症状であったが,経腟超音波検査で,LNG-IUSが子宮後壁筋層内に迷入していた。前医で抜去が試みられたが,抵抗があり子宮腟部が下垂するため当院に紹介となった。経腟超音波検査では,子宮体下部から後壁筋層内に穿通しており,緊急手術になる可能性を説明したうえで糸を前上方に牽引したところ,抵抗なく抜去された。検診の重要性を再認識する重要症例のため報告する。
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