診療
レボノルゲストレル放出子宮内システムの子宮外脱出率の検討
鈴木 靖子
1
,
趙 現
,
荒堀 憲二
1伊東市立伊東市民病院 産婦人科
キーワード:
危険因子
,
薬物添加子宮内避妊具
,
機器機能不全
,
Levonorgestrel
,
後向き研究
Keyword:
Equipment Failure
,
Intrauterine Devices, Medicated
,
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Levonorgestrel
pp.1567-1572
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017031845
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レボノルゲストレル放出子宮内システム(Levonorgestrel intrauterine system;LNG-IUS)が過多月経と月経困難症に対して保険適用となり約2年が経過したが、LNG-IUSが効果を発揮するためには子宮内の正位置に留置され続ける必要がある。今回、当院におけるLNG-IUSの子宮外脱出率と脱出要因について、2014年11月~2016年2月に過多月経に対しLNG-IUSを挿入した24例のうち、3ヵ月以上経過した21例(平均年齢45歳。平均経妊回数2.4回、平均経産回数1.6回、未経産婦は4例)を対象に、後ろ向きに検討した。その結果、LNG-IUSの脱出を認めたのは21例中8例(脱出率38.1%)で、脱出までの平均月数は5.6ヵ月(最短1ヵ月~最長9ヵ月)であった。また、子宮底長と脱出率に相関が認められ、子宮底長8cm以下の症例に脱出は認められなかったが、子宮底長9cm以上の15例中8例(53.5%)に脱出が認められた。
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