特集 フェムテックと産婦人科医療
11.日本におけるフェムテック製品の進歩と普及
渡邊 香
1,2
K. Watanabe
1,2
1国立国際医療研究センター
2国立看護大学校成育看護学
pp.1567-1571
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002404
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近年,世界的にフェムテックが着目され,フェムテック製品やサービスの市場規模が年々増大している。日本では2020年がフェムテック元年といわれ,経済産業省を中心に政府が働く女性のライフイベントに起因する望まない離職等を防ぎ,企業の中長期的企業価値の向上を図ることを推奨している。
フェムテックに関し,日本では女性の健康という視点での学術的分析や研究はまだ十分進んでいるとはいえない。そこで,現代の日本におけるファムテック製品の進歩と普及について概観し,今後の課題について検討した。
女性のQOL向上と社会参加継続は,社会全体の効率化と生産性の向上につながる。企業や社会はフェムテックの活用を推進し,安全認証の導入や医療者の意見聴取を検討する必要がある。医療者はフェムテックの進歩と普及に向け,公的機関や企業と協働する必要がある。
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