特集 フェムテックと産婦人科医療
3.女性のウェルネスからみるフェムテックの活用
対馬 ルリ子
1
R. Tsushima
1
1対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
pp.1515-1521
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002395
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近年にわかに女性の健康が注目されている。女性活躍が叫ばれるなか,#MeeToo運動,生理の貧困など,これまでプライベートであり口にすべきでないととらえられていた女性の問題が大きく語られるようになった。また,フェムテックが発展する産業として注目されると同時に,月経,避妊,中絶,性の自己決定,性暴力被害,DV被害なども,女性の重要な健康課題として取り上げられるようになっている。わが国では2000年代以降,性教育バッシング,ジェンダー潰し,ワクチン騒動などを通じて,セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス & ライツ(SRHR)への政治的圧力が存在してきたが,最近ようやくSDGsの目標「3 すべての人々の健康と福祉」「4 質の高い教育」「5 ジェンダー平等」の実現に向けて,社会が舵を切ろうとしている。
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