特集 子宮体がんup to date
7.子宮体がんの手術療法の最近の話題
-2)若年子宮体がん患者の卵巣温存,肥満の手術
秋山 梓
1
,
岩田 成志
1
,
板垣 博也
1
,
天神林 友梨
1
,
志鎌 あゆみ
1
,
田坂 暢祟
1
,
中尾 砂理
1
,
水口 剛雄
1
,
佐藤 豊実
1
A. Akiyama
1
,
N. Iwata
1
,
H. Itagaki
1
,
Y. Tenjinbayashi
1
,
A. Shikama
1
,
N. Tasaka
1
,
S. Nakao
1
,
T. Minaguchi
1
,
T. Satoh
1
1筑波大学医学医療系産科婦人科学
pp.1349-1354
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002341
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若年性子宮体がんの罹患者数は増加傾向であり,それに伴い妊孕性温存や卵巣温存について考慮しなければならない症例を多く経験する。若年性子宮体がんの卵巣温存の可能性について,臨床病理学的因子や遺伝性疾患も念頭において検討しなければならない。後半では肥満子宮体がん症例への周術期管理,当院での肥満症例に対するロボット支援下手術の症例について述べる。当院の検討でも手術時間,出血量,合併症について有意差はなかったが実際にはより高度な肥満患者では術中や周術期に苦労した。肥満症例は併存症や合併症のリスクが高く,手術手技,周術期管理の十分な経験と修練の継続が必要である。
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