今月の臨床 子宮内膜症治療の最前線―症状に応じた治療戦略
子宮内膜症における最近の話題
百枝 幹雄
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.1399-1405
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101893
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はじめに
2004年に出版された日本産科婦人科学会編『子宮内膜症取扱い規約第2部 治療編・診断編』では,子宮内膜症に対する薬物療法は表1のように整理されていた1).そのなかで,2008年には2つの薬剤が発売された.1つは1月に発売された新規プロゲスチン,ジエノゲスト(商品名 : ディナゲスト®錠1 mg)であり,もう1つは6月に発売された治療用低用量ピル(商品名 : ルナベル®配合錠)である.ここでは,これらの薬剤の臨床成績や特徴を解説したうえで,各々の薬物の特徴をふまえて子宮内膜症の治療法の選択とそのタイミングをどのように組み立てていくか,ガイドラインを提示する.
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