特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅻ.ホルモン治療法
2.月経困難症・月経前症候群
篠原 康一
1
K. Shinohara
1
1愛知医科大学産科・婦人科(特任教授)
pp.1263-1267
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002323
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AYA世代とは,adolescent & young adult(思春期・若年成人)のことをいい,15~39歳の患者があてはまる。この年代の診療には,思春期~成年期に発症する疾患に対しての注意が必要であり,妊孕性を温存する必要とともに,避妊にも留意する必要があり,プレコンセプション的なケアも重要である。思春期および成人専門の医師,看護師をはじめ,多職種が連携して診療を行うことも重要である。また患者も中・高生から社会人となり,やがて子育て世代へとライフステージが大きく変化する年代であり,一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな指導や治療が必要である。本稿では,月経困難症・月経前症候群に対するホルモン治療法というテーマであるため,OC・LEP,プロゲスチン療法が中心になるが,産後子育て世代には,IUSも有用である。OC・LEPガイドライン2020年度版のなかから,AYA世代に関するものを中心に解説する。
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