特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅴ.生殖機能維持と保存
1.卵子保存と受精卵保存
加藤 恵一
1
,
小野木 さちえ
1
K. Kato
1
,
S. Onogi
1
1加藤レディスクリニック
pp.1127-1132
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002301
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2021年より若年がん患者の妊孕性温存療法に対する公的助成事業が始まり,妊孕性温存の重要性が広く認識されるようになってきている。妊孕性温存療法の大前提として,原疾患の治療が最優先であり,治療が遅滞なく遂行されることが重要であるため,治療開始前から治療後の長期にわたり,がん治療医と生殖医療医の密な連携が重要である。しかし,実際には連携体制が不十分で患者に適切な情報や診療が提供されない場合や,生殖医療医間でも実際の妊孕性温存の方法がまちまちなことがある。本稿では,当院が実際に行っている妊孕性温存療法を示しながら卵子・受精卵保存療法について概説する。
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