特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
1.AYA世代を応援する性教育の現状と未来
高橋 幸子
1
S. Takahashi
1
1埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科
pp.1021-1026
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002283
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AYA世代はすでに子をもっていたり,これから子をもつことがある年代だ。この世代はかつての性教育バッシングの影響で,自分事としても保護者としても性教育が不足している可能性がある。世界の性教育の指標とされる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の導入を望む。学校で包括的な性教育が行われ,すべての子どもが平等に人生の選択肢を学ぶことで,自分の人生をつかみ取ることができる,とエンパワメントしていきたい。産婦人科医としてできることは,外部講師として学校教育をサポートするほかに,相談場所としての産婦人科の敷居を下げることである。若者にとって身近な場所となり,一人ひとりの価値観に沿った豊かな人生を応援していきたい。
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