特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
6.多囊胞性卵巣症候群に対する生殖補助医療
-1)卵巣刺激法と卵子の質について
勝又 翔子
1,2
,
川井 清考
1
S. Katsumata
1,2
,
K. Kawai
1
1亀田IVFクリニック幕張
2東京医科歯科大学大学院生殖機能協関学
pp.945-950
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002260
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・多囊胞性卵巣症候群(PCOS)不妊女性における生殖補助医療の治療選択は,ほかの不妊原因と総合的に判断し,妊娠までの期間,治療費,卵巣過剰刺激症候群のリスク,生殖医療成績を説明のうえ行っていくことが好ましい。
・2022年4月よりレトロゾール,メトホルミンもPCOS不妊女性に保険診療内で使用することが可能となり,生殖補助医療の一環として体外培養も保険診療治療として認められている。
・PCOS不妊女性では体外受精における卵子の染色体異数性の増加はなさそうだが,そのほかの因子で生殖医療成績へのネガティブな影響が考えられ,さらなる研究が必要である。
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