特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅱ
1.生殖医療でのプレコンセプションケア
川井 清考
1
,
勝又 翔子
1
,
小宮 顕
2
K. Kawai
1
,
S. Katsumata
1
,
A. Komiya
2
1亀田IVFクリニック幕張生殖医療科
2亀田総合病院泌尿器科
pp.529-533
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002973
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近年,晩婚化・晩産化の傾向に伴い,プレコンセプションケアの重要性が高まっている。これに応え,当生殖医療施設ではプレコンセプションケア外来を開設した。妊活を開始しているが妊娠に至らず,不妊治療の可能性を検討しているカップルには,この外来の需要が集まっている。この外来を利用することで,不妊検査や治療について理解を深め,妊娠しない場合には適切な時期に通院を開始することができ,結果として妊娠に至るまでの期間の短縮が期待される。また,妊活中であっても,体調管理や栄養に関する知識が不足していることが多く,この点においてプレコンセプション期のカップルへの啓発活動が急務であることが明らかとなった。
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