特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
5.多囊胞性卵巣症候群に対する外科的治療
福井 淳史
1
,
佐伯 信一朗
1
,
山谷 文乃
1
,
柴原 浩章
1
A. Fukui
1
,
S. Saeki
1
,
A. Yamaya
1
,
H. Shibahara
1
1兵庫医科大学医学部産科婦人科
pp.939-944
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002259
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹腔鏡下卵巣開孔術は,主としてクロミフェンクエン酸塩抵抗性の多囊胞性卵巣症候群患者に対して行われる術式である。通常の腹壁からの腹腔鏡のほか,経腟腹腔鏡やvNOTES,さらには経腟超音波ガイド下の卵巣穿刺としても行われている。いずれも自然排卵を可能にする有効な方法であるが,排卵率,妊娠率といった臨床成績は薬物療法と同等であり,メリット・デメリットを考えながら治療法を選択していく必要がある。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.