特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
2.多囊胞性卵巣症候群の診断と課題
鎌田 周平
1
,
湊 沙希
1
,
岩佐 武
1
S. Kamada
1
,
S. Minato
1
,
T. Iwasa
1
1徳島大学医学部産科婦人科学分野
pp.921-926
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002255
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多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は生殖年代の女性の5~10%に認められ,月経異常や不妊症に加え,栄養代謝疾患の発症リスクが高いことが知られている。わが国においてPCOSは日本産科婦人科学会が2007年に定めた基準により診断される。また,同学会からPCOSの治療指針が提示されており,これに従って治療法が選択されることが多い。一方,従来よりPCOSの診断についていくつかの課題が指摘されてきた。近年これらに関して新たな知見が蓄積されつつある。
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