症例
腹腔鏡下手術で再発したgrowing teratoma syndromeを治療しえた1例
芦原 隆仁
1
,
石田 憲太郎
1
,
定本 怜子
1
,
徳重 悠
1
,
小林 弘尚
1
,
前田 万里紗
1
,
清川 晶
1
,
中川 江里子
1
,
野々垣 多加史
1
T. Ashihara
1
,
K. Ishida
1
,
R. Sadamoto
1
,
Y. Tokushige
1
,
H. Kobayashi
1
,
M. Maeda
1
,
H. Kiyokawa
1
,
E. Nakagawa
1
,
T. Nonogaki
1
1大阪赤十字病院産婦人科
pp.667-672
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002184
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Growing teratoma syndrome(GTS)は,卵巣胚細胞腫瘍などにおいて化学療法中もしくは後に増大する腫瘤である。成熟成分で構成された腫瘍にもかかわらず,完全切除後にも再発することが知られている。しかし,予後は良好で,可能なら妊孕性温存手術を行うことが推奨されている。また,5年以上たって再発することもあるため,長期間のフォローアップが必要である。今回われわれは,GTSの腹腔鏡下手術の5年後に再発したが,早期発見により再度腹腔鏡下手術を行い,妊孕性温存を成しえた症例を報告する。
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