特集 いま改めて妊娠高血圧症候群を考える―診療指針改訂のポイントから―
1.「妊娠高血圧症候群の診療指針2021 Best Practice Guide」の改訂の必要性と国際情勢
髙木 健次郎
1
K. Takagi
1
1地域医療振興協会 練馬光が丘病院産婦人科(顧問),自治医科大学附属さいたま医療センター(客員教授)
pp.457-460
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002133
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妊娠高血圧症候群の取り扱いは,この10年間に国際的な定義・分類の改訂が頻回に行われ,わが国も2018年に新たな定義・分類が作成・改訂された。JSSHPの診療指針は2009年に初版が出され,2015年,2021年に改訂されてきた。今回の改訂では,本症の枠組みが高血圧に腎臓,中枢神経,肝臓,血液系や胎児胎盤系など多臓器障害の併発した状態に変更されたことである。しかし管理上,当面は対症療法を主体とすることとなる。
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