増大号 症例から学ぶ 疾患と検査値の推移
9章 その他
妊娠高血圧症候群
永松 健
1
1国際医療福祉大学成田病院産婦人科
pp.423-428
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208951
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Point
●妊娠高血圧症候群の病態機序は,胎盤由来の血管機能障害因子によって起こる母体の血管機能障害による高血圧と臓器障害である.
●血管新生関連因子の胎盤産生量の変化に基づく血中sFlt-1/PlGF比が発症予知マーカーとして臨床導入されることが期待される.
●妊婦に高血圧を確認した場合は,腎機能,肝機能,血液凝固にかかわる血液検査値の変動にも留意する.
●子癇やHELLP症候群などが疑われる場合は,鑑別のための検査を実施して迅速な診断に努める.
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