特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
婦人科
3.LEEP法,レーザー蒸散術
児玉 省二
1
S. Kodama
1
1新潟南病院婦人科(部長)
pp.391-396
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002113
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ループ電極切除法(loop electrosurgical excision procedure;LEEP)は,CIN3に対する治療法として,簡便で低侵襲なことより円錐切除より優先される術式としてきた。レーザー蒸散術は,より侵襲度が少ないものの組織学的な確認ができず採用していない。両者ともまず大事なことは,病変を十分に把握することで,自己の診断精度を知りコルポ診に習熟することである。手術そのものは簡便だが,切除範囲の設定に留意し,切除標本では組織固定で病変の程度と位置を評価する。術中は止血操作を丁寧に行い,修復される約4~5週過ぎまで出血への対応がある。両者は妊孕性温存治療として日帰り手術が可能であり,蒸散法は妊孕性予後もさらに良好で,今後も普及されることが期待される。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.