増刊号特集 泌尿器内視鏡手術のすべて〈特別付録Web動画〉
前立腺・尿道の手術
光選択的前立腺レーザー蒸散術(PVP)
桑原 勝孝
1
1長久保病院
pp.189-195
発行日 2018年4月5日
Published Date 2018/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206252
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Point
●ファイバーと組織はファイバー1本分くらいの適切な距離を保つことが重要である.決して組織と接触してレーザーを照射してはいけない.深い蒸散(出血や痛みの原因)やファイバーの破損の誘因となる.
●細かなバブルが多数発生している状態が,効率のよい蒸散が行われている証拠である.このようなバブルを常に発生し続けるように,スイープの速度,組織とファイバーとの距離,レーザー出力を決定する.
●出血があった場合も慌てず,まずその周囲をそのままの出力で蒸散すれば血管ごと組織が蒸散され出血は止まる.あえて止血をする必要はない.止血モード(30W)で止血を行う場合も直接血管へ照射すべきではなく,周囲組織を蒸散し止血する.
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