症例
透析患者の前立腺肥大症に対するレーザー前立腺蒸散術
高橋 宣弘
1
,
桑原 勝孝
,
渡邉 望
,
中村 健三
,
塚本 拓司
,
武田 正之
1長久保病院
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
前立腺肥大症
,
膀胱鏡法
,
レーザー療法
Keyword:
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Prostatic Hyperplasia
,
Cystoscopy
,
Laser Therapy
pp.127-130
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2019140875
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症例1は79歳男性で、50歳代に他院で前立腺肥大症(BPH)と診断され経尿道的前立腺切除術を2回施行された。その後、IgA腎症を原疾患とする腎不全が進行し、76歳時から血液透析が開始された。レーザー光選択的前立腺蒸散術(PVP)治療目的に当院へ紹介となり、PVPにて前立腺を内側からレーザーで蒸散していくことで、出血の原因となっている肥大腺腫を除去し周囲も含めて念入りに止血した。症例2は80歳男性で、69歳時に他院でBPHと診断され、IgA腎症を原疾患とする腎不全が進行し、78歳から血液透析が開始された。今回、尿閉をきたして手術目的に当院へ紹介となった。PVPにて前立腺を内側からレーザーで蒸散していくことで、排尿に十分な空間を広げた。術後7日目には自排尿がスムーズになり、術後12日目に退院となった。
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