今月の臨床 産婦人科良性疾患に対する内視鏡手術の現在―新しいエビデンスとトレンド
女性医学
腹腔鏡下仙骨腟固定術での尿管損傷の回避と蛍光尿管カテーテルの応用
加藤 さや子
1
,
岡本 愛光
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
pp.1010-1016
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211076
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●骨盤臓器脱(POP)に対して,近年は低侵襲で再発率が低いとされる腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)が普及しており,患者満足度も高く,今後,広く普及していく術式である.
●LSCは,大血管近傍や骨盤深部の操作,狭い視野での運針・結紮・縫合など高度な手技が要求されるため,ほかの腹腔鏡手術を完遂できることに加え,偶発した合併症に対しても素早く対応可能な技量が必要不可欠となる.
●合併症低減と煩雑な手技のなかでの尿管確認の時間短縮として,蛍光尿管カテーテルが有用である.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.