特集 産婦人科医が知っておくべき婦人科腫瘍の病理学
各論
5.子宮体部間葉系腫瘍
柳井 広之
1
,
野坂 加苗
2
H. Yanai
1
,
K. Nosaka
2
1岡山大学病院病理診断科
2鳥取大学医学部病理学
pp.955-959
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001839
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子宮体部の間葉系腫瘍は大きく平滑筋腫瘍,子宮内膜間質腫瘍,その他の腫瘍に分類される。平滑筋腫瘍は形態学的なバリエーションが多岐にわたり,そのなかには良悪の鑑別に影響し,診断上で注意を要するものがある。WHO分類第5版では高異型度子宮内膜間質肉腫としてBCOR融合遺伝子形成や重複配列を有するものが含まれている。これらの腫瘍の診断にあたって免疫染色が代替マーカーとしてある程度有効であるが,確定診断のための基準,体制づくりが望まれる。
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