今日の話題
不妊治療の公的助成・保険適用に関する最新情報
杉山 力一
1
,
堤 治
2,3
R. Sugiyama
1
,
O. Tsutsumi
2,3
1杉山産婦人科理事長
2医療法人財団順和会山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター長
3国際医療福祉大学大学院教授
pp.95-99
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001606
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
菅義偉総理は少子化対策の一環として,新内閣の政策の目玉に「不妊治療の公的助成拡大・保険適用」を掲げた。現状では,特定不妊治療助成制度により1回の体外受精治療あたり最大15万円(初回のみ30万円)の助成がなされるが,年齢制限や所得制限の問題があった。2020年度の補正予算により2021年1月から公的助成の拡大が実施されることになり,助成金は30万円に増額され,所得制限も撤廃される。回数制限は残るが,第2子以降の場合はリセットされることも決定した。2022年度には保険適用が開始され,保険外診療の併用も検討されている。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.