特集 産婦人科医が知っておきたい性教育のポイント
8.DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患)の新しい理解と性教育
ヨ ヘイル
1
H. Yeo
1
1ネクスDSDジャパン
pp.89-94
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001605
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DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患)についての医学的知識はこの20年で飛躍的に進歩し,また当事者・家族の人々の実情も明らかになってきています。そこでは,「半陰陽(男でも女でもない)」という社会的イメージこそが偏見であることも明らかになっています。しかし現在の性教育やLGBTQ等,性的マイノリティの人々についての教育では,DSDsに対しては旧態的な「男でも女でもない」という偏見・誤解をもとに伝えられることがほとんどで,現実に不登校や自殺未遂に至った当事者もいます。本稿では,DSDsに関する現在の新たなフレームワーク,当事者・家族の実情,LGBTQ等,性的マイノリティの人々との関係などを概説し,性教育でのポイントについても解説します。
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