内科専門医を志す人に・私のプロトコール
血液疾患/循環器疾患
森川 景子
1
,
村山 正昭
2
1大阪赤十字病院内科
2東女医大人工腎臓センター
pp.1450-1452
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206800
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血液疾患は将来の専門としたい領域であるので,全体としてプロトコールがこの分野に偏りすぎたきらいがある.血液疾患の研修にさいしては,血液塗抹標本を検査室まかせにしないで主治医が自分の眼で見ることが大切であると思う.1枚の標本から得られる情報はかなりあるが,白血病の場合はとくに重要である.
ひと口に骨髄性白血病細胞といっても,それぞれに症例により違うし,この白血病細胞が経過中に変わることもある.最初,穎粒のないリンパ芽球様のものが,再発時には穎粒を有する典型的な骨髄芽球となることがあるが,この症例もそうであった.
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