特集 不妊・不育症女性の合併症・併存疾患をどう扱う?
2.子宮腺筋症,子宮筋腫
伊藤 文武
1
,
北脇 城
1
F. Ito
1
,
J. Kitawaki
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学
pp.1579-1583
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001564
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子宮腺筋症,子宮筋腫は婦人科疾患のなかで比較的頻度の高い疾患であり,妊孕能を低下させる可能性が示唆されている。また,近年の晩婚化に伴い妊娠時に合併する症例も増加傾向にある。しかしながら,不妊・不育症女性に対する子宮腺筋症,子宮筋腫の治療指針に関しては,ランダム化比較試験などによる十分なエビデンスを得ることが困難であるため明確なものが定められていないのが現状である。そのため,一定のコンセンサスが得られていない場合には症例ごとに年齢,病態,症状などを考慮しつつ治療方針を十分に検討する必要がある。
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