特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第4章 心臓以外の超音波検査
5.頸部の異常
-a.甲状腺腫
永嶺 由貴恵
1
,
原田 宙実
1
,
味村 和哉
2
,
遠藤 誠之
2
Y. Nagamine
1
,
H. Harada
1
,
K. Mimura
2
,
M. Endo
2
1大阪大学医学部附属病院総合母子周産期センター
2同病院胎児診断治療センター
pp.1438-1442
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001522
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胎児甲状腺腫は胎児甲状腺のびまん性腫大であり,甲状腺機能の亢進・低下,さらには正常の状態のいずれでも起こりうる。胎児期の甲状腺機能,特に機能低下は,胎児期だけでなく,出生後の身体の成長や知能の発達にも大きな影響を与えうる。早期に発見されれば,子宮内治療も可能であるため,胎児甲状腺腫はぜひ見つけたい疾患の1つである。
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