特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
産科
4.子宮内容除去術
-—真空吸引法(Vacuum Aspiration;VA)—
味村 和哉
1
K. Mimura
1
1大阪大学医学部産婦人科
pp.365-371
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002109
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子宮内容除去術は,若手医師が最初にマスターすべき登竜門的な手技である。比較的容易な手技と捉えられがちであるが,中絶や流産処置を受ける患者の精神的ストレスは非常に大きく,処置に伴う身体的・精神的負担を最小限にするよう細心の注意を払うべきである。また子宮内膜保護の観点から,国際的には子宮内容除去術にはD & Cは行わず真空吸引法を用いることが強く推奨されており,今でもD & Cを行っている施設は今すぐにでもやめるべきである。リプロダクティブ・ヘルス/ライツの考えの広がりとともに,将来の妊娠や健康に配慮した選択肢を女性が選ぶことができるように処置前後の十分なカウンセリングが必要である。
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