特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第3章 胎児心臓の超音波検査
2.流出路異常
-a.ファロー四徴症
吉松 淳
1
J. Yoshimatsu
1
1国立循環器病研究センター産婦人科
pp.1342-1344
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001497
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ファロー四徴症(tetralogy of Fallot;TOF)は,フランスの医師ファローによって報告されたチアノーゼ性の先天性心疾患である1)。典型的には,大動脈騎乗(overriding of aorta),心室中隔欠損(ventricular septal defect;VSD),肺動脈狭窄(pulmonary stenosis;PS),右室肥大を特徴とする先天性心疾患である。両大血管右室起始症(double outlet right ventricle;DORV)などと同じ円錐動脈幹異常(conotruncal cardiac defect)の一疾患で,全先天性心疾患の約5%とされる2)。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.