特集 内膜を極めるⅡ—婦人科疾患の治療と内膜機能—
9.新しい子宮鏡手術システム:Tissue removal deviceの使用経験
齊藤 寿一郎
1
,
手島 薫
1
,
池本 裕子
1
,
長井 咲樹
1
J. Saito
1
,
K. Tejima
1
,
Y. Ikemoto
1
,
S. Nagai
1
1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター婦人科
pp.1189-1194
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001452
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過多月経,過長月経,凝血塊,不正性器出血などの症状や,不妊症・不育症に関連する子宮腔内病変の治療にはヒステロレゼクトスコープを用いた子宮鏡手術が広く普及している。この方法は手術手技の習熟が必要であり,電気メスや灌流液による合併症も散見される。
最近,欧米を中心に,子宮鏡にtissue removal deviceを装着して子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫を切除する術式が広がり,外来でも実施されている。硬性子宮鏡のワーキングチャネルにシェーバー用のブレードを挿入,シェーバーを病変に押し当て切除する術式である。手技が容易で電気メスを使用しないため合併症の減少が期待できる。
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