特集 内膜を極めるⅡ—婦人科疾患の治療と内膜機能—
7.外来子宮鏡の実際
野見山 真理
1
M. Nomiyama
1
1高木病院産婦人科部長
pp.1173-1179
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001450
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細径硬性鏡は高精細な画質が得られ,広い視野角を有し,軟性鏡に比べて診断精度が高い。挿入に際して頸管拡張および麻酔を行う必要はなく,パワーソースがなくとも各種鉗子を用いて子宮鏡手術が行える。筆者らは,不妊症,不育症など主に生殖年齢の患者を対象に,細径硬性鏡を用いて外来子宮鏡検査と同時に手術を行っている。生殖年齢の患者に対する汎用性は高く,適応疾患は広い。不妊・不育症患者における外来子宮鏡手術後の妊娠成績は良好であり,有用な治療手段と考えられる。
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