特集 産婦人科領域におけるレーザー診療の最前線
6.子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)に対する5-aminolevulinic acidを用いた光線力学的療法
水野 美香
1
M. Mizuno
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.951-956
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001388
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光線力学的療法(PDT)は,親和性の高い光感受性物質が集積した腫瘍に,励起光を照射し,その光化学反応によりアポトーシスを誘導,殺細胞効果を利用した低侵襲性がん治療の1つである。増感剤を投与してレーザー光を照射するPDTが,子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)3の治療として保険収載されている。本稿では,CINに対して,増感作用をもたないアミノ酸の一種5-aminolevulinic acidとLED光源を用い,外来ベースで行った新しいPDTについて臨床試験の結果を踏まえて解説する。
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