臨床経験
子宮内膜症合併不妊の体外受精の治療成績
都築 たまみ
1
T. Tsuzuki
1
1高知大学医学部附属病院産婦人科
pp.909-913
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001371
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮内膜症は主に生殖年齢女性において問題となる疾患である。内膜症により引き起こされる不妊については,卵巣機能が低下しており,炎症による腹腔内環境の不良,酸化ストレス,胚受容能の低下などが起こっていることが指摘されており,また内膜症性囊胞がある症例では採卵時の破裂や感染のリスクがある。また,月経痛などの疼痛症状,悪性化など,不妊以外の問題もあり,手術療法を先行するのか生殖補助医療(ART)を先行するのか,議論が分かれている。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.