特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(3)婦人科続編
Ⅰ.婦人科一般
4.どうして子宮内膜症は不妊症の原因になるの?治療は体外受精でなければいけないの?
馬場 七織
1
,
甲賀 かをり
1
1千葉大学大学院医学研究院産婦人科学
キーワード:
子宮内膜症
,
不妊治療
,
ART
Keyword:
子宮内膜症
,
不妊治療
,
ART
pp.377-381
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001088
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要旨
子宮内膜症は,不妊症の合併率が高く,その取り扱いに苦慮することが多い疾患である.子宮内膜症合併不妊に対する治療は,待機的療法,一般不妊治療,生殖補助医療(ART),手術療法がある.患者の年齢,卵巣予備能,卵管機能,パートナーの精液所見,不妊治療歴,子宮内膜症の程度や症状,また患者のARTの希望も踏まえて,個別に治療方針を検討する必要がある.しかしARTの成績は年齢により大きく左右されるため,年齢の高い不妊女性にはARTを開始する時期を逸しない配慮も必要である.

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