産婦人科医療--明日への展開 生殖のコントロール--不妊治療への展望
Case Study--明日への対策をめぐって
子宮内膜症合併不妊
楠原 浩二
1
,
礒西 成治
1
Koji Kusuhara
1
,
Seiji Isonishi
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
pp.45-50
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206747
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近年子宮内膜症(以下内膜症と略)の発生頻度は増加しているという(Kistner R.W.1))。この事は本症が性成熟の比較的早期から発症しうる事からすると当然不妊症の領域でも増加して不思議ではない。
最近の不妊症の治療は,排卵誘発成績の向上,microsur—geryによる卵管障害の治療,さらにはin vitro ferti—lizationの成功などめざましい進歩をとげている事は周知の通りである。しかるに内膜症は不妊領域で現在まで残されたmajorな不妊原因の一つといっても過言ではないと思われる。
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