特集 着床前診断—現状と近未来の方向性—
各論
9.FISH法による着床前診断からみた染色体構造異常保因者に対する臨床成績と問題点
黒田 知子
1
,
川崎 奈美
1
,
加藤 恵一
1
T. Kuroda
1
,
N. Kawasaki
1
,
K. Kato
1
1加藤レディスクリニック
pp.867-871
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001364
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当院では,現在までに175組の染色体構造異常を保因する夫婦に対して日本産科婦人科学会の臨床研究としてFISH法による着床前診断(PGT-SR)を施行し,118人の健児を得,12人が妊娠継続中である。流産は28周期であり,PGT-SRによる明らかな流産率の低下を認めた。偽陰性は認めていない。また,構造異常部位が5〜10 Mb以下と推測される症例においてもFISH法によるPGT-SRは有用であった。
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