技術講座 遺伝子・血液
造血器腫瘍の染色体・FISH検査
井戸田 篤
1
1大阪国際がんセンター臨床検査科
pp.1337-1348
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208853
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Point
●白血病やリンパ腫など造血器腫瘍の診断と予後判定は,従来の形態学的検査から,細胞遺伝学的検査に移行し,現在は病理学的分野も含め,遺伝子レベルでの解析が必要になります.
●染色体検査には異常を網羅的に検出できるG分染法(G-band法)と,特異的部位における微小なDNAの異常を検出できるFISH法があります.
●染色体検査は腫瘍の病型診断に必要であるとともに,治療の効果判定や経過モニタリングにも有用な検査となります.
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