今月の主題 白血病・最近の進歩
技術解説
FISH法
田中 公夫
1
,
新谷 貴洋
1
,
鎌田 七男
1
Kimio TANAKA
1
,
Takahiro SHINTANI
1
,
Nanao KAMADA
1
1広島大学原爆放射能医学研究所分子細胞遺伝学分野
キーワード:
FISH法
,
染色体異常
,
MRD
Keyword:
FISH法
,
染色体異常
,
MRD
pp.271-275
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903263
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FISH法はビオチンやディゴキシゲニンでプローブを標識しFITCやローダミンの蛍光物質をつけ,染色体上や間期核上でシグナルの位置や数を観察し,DNAの変異を検出する方法である.この方法を詳細に述べ,各ステップでポイントとなるところを指摘した.白血病にみられる特異的染色体異常に関与する癌遺伝子部位をプローブとしてFISH法を行い,染色体上のみでなく間期核上にシグナルを得ることで,白血病の確定診断や治療効果判定に応用することが可能であることを示した.
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