増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
婦人科編
思春期・女性ヘルスケア
妊娠・授乳期の乳腺疾患
関根 憲
1
1関根ウィメンズクリニック
キーワード:
妊娠期・授乳期の画像診断
,
妊娠関連乳がん
,
PABC
,
ブレスト・アウェアネス
Keyword:
妊娠期・授乳期の画像診断
,
妊娠関連乳がん
,
PABC
,
ブレスト・アウェアネス
pp.152-161
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040152
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Points
+今後,妊娠の高齢化に伴い,妊娠関連乳がん(PABC)は増加すると考えられ,一般女性に対し,30代から乳がん罹患率が増加するとの知識に加え,ブレスト・アウェアネスを普及させることが大事である.
+不要な被曝を避けることは必要であるが,マンモグラフィ,CTなどの通常診断レベルの検査では,被曝の問題なく施行できる.
+乳房MRIに関しては,基本は造影MRIであり,妊娠期には原則的には施行しない.授乳期のMRI検査は,一般女性と同様に施行できる.
+超音波検査は妊娠期,授乳期のいずれにおいても,有効なモダリティである.
+妊娠期,授乳期における乳腺疾患は,日常で遭遇する機会も少なくなく,産婦人科医も必要な乳腺疾患への知識を修得し,ゲートキーパーの役割を果たし,乳腺外科医との緊密な連携をしていくことが大事である.

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