症例
肺移植を要する病態のリンパ脈管筋腫症(LAM)合併妊娠の1例
小松 摩耶
1
,
井上 基
1
,
松木 厚
1
,
片山 浩子
1
,
西本 幸代
1
,
中村 博昭
1
,
中本 收
1
M. Komatsu
1
,
M. Inoue
1
,
A. Matsuki
1
,
H. Katayama
1
,
S. Nishimoto
1
,
H. Nakamura
1
,
O. Nakamoto
1
1大阪市立総合医療センター総合周産期母子医療センター産科
pp.1597-1601
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001128
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リンパ脈管筋腫症(LAM)は,肺に多発囊胞を形成する緩徐進行性の難治性疾患で,妊娠可能年齢の女性に好発する。今回われわれはLAMにより肺移植適応であったが,移植前に妊娠が判明し妊娠管理を行った1例を経験したので報告する。症例は28歳,2妊1産。循環血漿量増加に伴う肺高血圧症の増悪が危惧されたため慎重なモニタリングを行ったが,労作時呼吸困難の増悪,呼吸不全の進行を認めたため,妊娠26週4日に帝王切開術を実施した。術後経過は良好であったが,産後の循環血漿量の増加も考慮して分娩時期を決定したことがよい経過をたどった一因と考える。
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