今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―その他のびまん性肺疾患
リンパ脈管筋腫症
八戸 敏史
1
,
瀬山 邦明
1
1順天堂大学呼吸器内科
pp.327-329
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●リンパ脈管筋腫症(lymphangioleiomyomatosis:LAM)は妊娠可能年齢の女性に発症する疾患である.わが国では人口100万対1.2~2.3人の発症頻度と推定される.
●病理学的には胸膜,肺胞壁,細気管支壁,肺血管などに沿ってLAM細胞がびまん性に不連続性に増殖し,肺組織は破壊されて気腫化する.後腹膜,骨盤腔などの体軸リンパ系にも病変を形成するため,LAMは全身性疾患であると認識されている.
●高分解能CT(HRCT)は,LAMの診断や進行度の評価,他の嚢胞性疾患の鑑別診断に有用である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.