症例
妊娠中に増悪した気管支喘息発作を薬物療法にてコントロールしえた1例
続木 康伸
1
Y. Tsuzuki
1
1札幌徳洲会病院アレルギー科(医長)
pp.1593-1596
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
妊娠中のアレルギー症状は,母児ともに重篤な後遺症を残す可能性がある。症例は31歳,妊娠21週の経産婦。妊娠が判明してから気管支喘息治療を自己中断していた。妊娠21週頃に喘鳴と呼吸苦が悪化,会話でも喘鳴と呼吸苦を認めるようになり当科を受診した。胎児への影響を説明し入院を勧めたが,家庭の事情で入院できなかった。当日の胎児well-beingは確認できていたため,通院にて加療開始した。治療経過は良好で,合併症なく出産した。正しい知識と治療を啓発していくことが大切である。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.