症例
16歳の卵管境界悪性腫瘍の1例
岸 秀昭
1
,
北 香
1
,
中田 俊之
1
,
林 博章
1
1市立旭川病院産婦人科
pp.1077-1080
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103522
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要旨
卵管癌は婦人科悪性腫瘍では稀な疾患で,全性器癌の0.13~1.6%を占めると報告されており,好発年齢は40~60歳台である.今回われわれは,16歳の卵管境界悪性腫瘍を経験したので報告する.患者は続発性無月経を主訴に小児科を受診し精査目的にて当科を紹介された.経腹部超音波・MRIで骨盤内に約10 cm大の腫瘤を認め,腫瘍マーカー等から術前診断は卵巣癌疑いで手術となった.病理診断は,卵管原発のSerous papillary cystadenoma of borderline malignancyであった.追加治療はなく現在外来経過観察中である.
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